美しく健康な歯を維持するために
う蝕、歯周病は生活習慣病に分類されます。
逆に言うならば、日々のブラッシングで口腔内の衛生管理がなされていれば歯科疾患のうち大半の問題は回避できるのです。
歯周病や虫歯の原因となる菌を減らす為には、毎日のていねいな歯みがきでプラークを除去していくことが最低限必要です。
みがき残しをなくすために、効果的な歯みがきの方法や、歯間ブラシのような補助的清掃器具の使い方を身につけていただくことが重要です。
とはいえ口腔内は想像以上に複雑で、いかに器用な人をもってしてもブラッシングを完璧にこなすことは困難です。
そこで日々の口腔内管理のお手伝いを、国家資格を持った歯科衛生士が担当いたします。
たとえ有病者でなくとも、予防のために来院していただく意義はここにあります。
歯垢（プラーク）
歯垢（プラーク）とは、歯や歯ぐきの周りにベタベタと付いている白いものです。
これはバイ菌のかたまりで、プラーク1mgの中には、1億個の微生物がいるともいわれています。
このような細菌の集合体を「バイオフィルム」と言い、これらはネバネバした分泌物で守られているため、抗生物質や殺菌剤なども効きにくくなります。
バイオフィルムの中の細菌が活発になると、歯周病や虫歯が発症したり悪化したりしてしまうのです。
PMTC （Professional Mechanical Tooth Cleaning）
バイオフィルムは、排水溝の頑固なヌメリと同様の構造をしていると言われており極めて頑強なため、歯ブラシのみで細部まで完全に落としきることはできません。これを除去するためには定期的に専門的なクリーニング（PMTC）を受けていただくことが必要です。
定期的な来院
歯の健康のためには、日ごろからていねいに歯をみがくこと、そして定期的に検診やクリーニングを受けることが大切で、少なくとも1年に3～4回は受診するよう習慣づけましょう。
日常の歯みがきでは落としきれない汚れを落とすことは、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。
また口腔内を定期的にチェックすることで異変を早期発見できれば、被害も少なくて済みます。
家庭でのケアと、歯科医院での定期的なケアを上手に組み合わせて、いつまでも健康な歯を守りましょう。
フッ素
フッ素は歯や骨によい影響を与えることで知られています。
人間の歯の表面は、人体の中で最も硬いエナメル質でおおわれていますが、虫歯になると溶けてしまいます。
フッ素はこのエナメル質（ハイドロキシアパタイト）に取り込まれるとフルオロアパタイトというむし歯に強く溶けにくい物質に変えることが可能です。
虫歯予防に用いられるフッ素の成分は、お茶や紅茶の中に含まれている自然のフッ素イオンと全く同様のものです。
治療の必要がない方、もしくは治療を完了し健康の回復がなされた方を対象にした予防専用個室も設けております。
一般的な歯科治療のイメージとは異なる、通いやすい環境でリラックスして施術を受けていただくための配慮をしております。